コンテンツサービス事業部の後藤です。先日ビートルバンドのライブをやりました。今回はその際に2本持っていたベースの1本を実演販売した、というお話です。
私はビートルが大好きで、バイオリンベースと呼ばれるカールヘフナーのベースを2本所有していました。1本はもう30年ぐらい使っていますが、一度ネック(握る部分・三味線の竿)が折れていて、鳴りは悪く、力いっぱい弾く必要があります。ただ長年付き合っているので身体の一部のように扱えます。もう一本は数年前に購入したもので、これは触るだけで良い音が出ます。ただしネックがやや太めで自分の手にはまだ馴染んでいません。
2本あるとどちらかをメインに使うことになります。一時期古い方をしまって、新しい方を使っていました。が、ある日何となく可哀想になってまた古い方を引っ張り出しました。そうすると今度は新しい方に出番がなくなります。・・・うーむ・・どうしたものか・・・やはり楽器は鳴らしていないとダメです。今度は新しい方が可哀想になってきました。ピックアップ(本体にあるマイク)には緑青が出てきてしまいました．．．（緑青＝ロックショー等と言ってふざけてましたが、実際可哀想だったのです）
そこでついにどちらかを手放すことに決めました。手放す方は・・勿論新しい方です。こちらは誰が弾いてもいい音がします。でも古い方は鳴らないし、ボロボロだから売れないだろうし、何よりもやはり想い出が詰まっています。最近はネットオークションなどもありますが、できれば顔の見える人に引き取ってもらいたい、そう思ってライブの最中にMCで「このベース売りまーす！興味ある人は声かけてくださーい！」と言ってみました。音が良いのはステージで聞いているので実証済です。果たして、そのステージのアンコールの前に「ベース買った！」という声をいただきました。なんと即金です！！どうやら友人数人からかき集めたようですが、緑青も落としていないし、汚れたままなので、後日お持ちしますといったのにそのままお持ち帰りになりました。実演即売会になってしまいました。
初めて会った方でしたが、店のマスターの古い知り合いということで、顔のわかる方に引き取っていただき本当に良かったと思います。手放したベースがたくさん弾いてもらえるように祈りつつ、腐れ縁の古いベースにストラップ（吊るし紐）を新調しました。（写真のストラップは古い適当な代物です）
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