山の不思議話

コンテンツサービ事業部の前田です。
「山怪」という本を読みました。
マタギなど、山で仕事をしている人たちが体験した不思議な話を集めた本です。

狐火だとか謎の声とか原因不明の道迷いとか、山ならではの不思議な話が多いです。
怪談というほど恐ろしくはなく、なんだかよくわからない現象という感じです。

面白かったのは、不思議なことなんてなにもない、
と断言する人もけっこういることです。

そういう人に、「でもなにかありませんか?」とくいさがると
そういえば・・・、といって語り始める場合があるそうです。

そんなひとり、ある鷹匠はこんな体験を語っていました。

ひとりで山にはいっていたときのこと。
空き家となっている山荘にいつものように泊まろうとすると、
入り口に鍵がかかっています。
窓がひとつだけ開いていたので、そこから中に忍び込みます。
夜、本を読んでいると、廊下に足音します。
足音は各部屋の扉をあけて、近づいてきます。

こんな時、人はどう考えるのでしょうか。
山の中の廃屋にたったひとりです。夜中。人の足音。

鷹匠も「まずい」と思ったそうです。
なにがまずいかというと、「管理人に不法侵入で怒られる」と思ったそうです。

そこですか、とツッコミたくなります。

鷹匠が言い訳を考えているうちに足音が近づいてきます。
ところが、自分が隠れている部屋の扉までくると、
足音は遠ざかっていったそうです。

「こういう体験をすると、気の弱い人は幽霊だとかそういうふうに思うんでしょう」
と鷹匠はコメントしていましたが、
なぜ夜中に見回りを、しかも、音もなくいきなり建物に入ってくるなんてことがあるのだろうか、
と著者は釈然としません。

読んでる私も釈然としません。
もし自分だったら、と考えみました。

山の中の廃屋にひとりで泊まり、同じ状況になったとします。

足音を近づいてきたら・・・やはり管理人が来た、という前提で行動するような気がします。
いきなり自分を見つけたら相手も驚くと思うので、
なるべく人畜無害な調子で
「すいませーん。泊まらせてもらってまーす」と先に声をかけ、
自分からドアを開けるかもしれません。

で、ドアを開けたら誰もいなかったりして。

あまり考えたくないですね。

皆さんならどうします?

—————-キリトリセン—————-

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