コンテンツサービス事業部の後藤です。
正月いまむかし?と言ってもそれほど昔ではありません。
昭和50年代くらいまでのお話です。
私がまだずっと若かったころ、正月を迎える大人たちの大晦日の緊張感はハンパではありませんでした。
それこそチェックリストを作って、足りないものを揃えていました。
それには理由があり、当時のお正月はまず基本的に3日まで「ほとんどすべての仕事が」お休みでした。
スーパー(当時はそれほど多くありませんでしたが)もガソリンスタンドも、コンビニなんかない時代ですから、切らしたら4日までは手に入らないのです。
正月に酒と餅を切らしたら大変です。おそらくちゃぶ台返しどころではないでしょう。
なので、大晦日の大人たちは殺気立っていました。
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今は元旦からなんでもあります。全然緊張感がない大晦日・・正月のビッグイベント的なワクワク感も一緒にに失われた気がします。
同時に思うのは、正月というのは母親がのんびりできる日々だった、ということです。
当時の母親(にかぎらず女性は)常に家事に追われているイメージでしたが、正月の間だけは餅を焼いて、雑煮を温めるぐらいで他に作業もなく、本当にのんびりしていました。こたつに入ってゆっくり母親も交えてゲームで遊べるのが特別なことだったように記憶しています。まぁ、大晦日までは戦争のように準備していましたが・・・
平和で便利な正月ですが、あまり日常と変わらず、つまらないという印象があるのは昭和のノスタルジーなのでしょうか。
みんなが休むことで不便を感じること、家族で3日間のサバイバルをすること、同時に普段気にしていない便利さに気づくのも正月の大切なイベントの一部だったのではないかと思います。
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