コンテンツサービス事業部の後藤です。先日Amazon Prime で映画を見ようと思ったところ、「あなたの好きそうな作品」で毎回「コーヒー&シガレッツ(2003年作品)」が推薦されます。確かに私はいわゆる不健康な嗜好品を楽しんでいますし、むしろ人生のエッセンスぐらいに捉えています。はて?どんな映画なんだろ?と思って、観てみました。
これが想像以上に面白く、ゲラゲラ笑わせていただきました。(笑)短編の寄せ集めのような作品集ですが、それぞれに共通しているのは煙草とコーヒー・・だけでなく、微妙にリンクするところもあったりして、その辺がまた伏線的に笑わせてくれます。
これは割とマニアックですが、一つの作品に60年代後半から活躍しているミュージシャンでイギー・ポップとトム・ウェイツという大御所が登場します。とある米国のレストランで二人が話をするだけなのですが、この空気感というか、会話の微妙なテンポが最高で、よく似た俳優さんだなぁ、と笑って観ていたところ、エンドロールでなんとご本人!ということが分かり、思い出し笑いでまたゲラゲラ笑ってしまいました。知らなかったので2度美味しかったのです。(笑)
全体的にアンチと推奨派のせめぎ合いを描いた作品群ですが、結局煙草とコーヒーは良いのか悪いのか、分からないまま終わります。どちらも好む私としては、「煙草とコーヒー賛歌」と映りました。これは最終判断を視聴者に任せるという良い終わり方だと感じます。一方の意見だけでなく、他方の意見も鑑みて、最終的に自己判断する、そういうことが難しくなってき始めた頃の作品に思えました。