AIが子供の集中力を監視するシステム

コンテンツサービス事業部の後藤です。先日YouTubeで中国の最先端AIを利用した教育システムの動画を見ました。子供たちがヘッドギアのようなものをつけて勉強しています。これは脳波を検知して状態を赤白青などの色でステイタスを表示する機械だそうです。例えば、集中していると青、休息中は白、雑念が多いと赤、のようにおでこの真ん中の色で頭の中がバレてしまいます(笑)データは同時に先生のPCに入力され、各自がどのような状態かを一覧できます。集計されたデータは親のスマホに送信されて、子供の学校での授業状況が分かってしまうというわけです。これはやりにくい・・・とイタズラ好きの私は考えますが、真剣に悪さの計画を練っていれば、集中モードで表示されるから大丈夫なんでしょうか??(笑)

今はまだ脳波の状態で集中度を見る程度ですが、これがいずれ思考の内容まで分かるようになるのかもしれませんね。危険思想は排除できる世の中になります。未然に犯罪を防ぐ世の中、って結構いろんな映画のテーマになっていますが、マイノリティリポートという映画が印象的です。考えて、行動するかどうか、現実にするかどうか、が現在のポイントですが、未来都市では考えただけでアウトになります。これはちょっと怖いですね。

しかし、ここで考えるのは、思考が分析によって分かるようになると、それが誰の思考なのか、が分からなくなるのではないかということです。誰かの思考イメージを見ている自分の思考はどこに行くのでしょう?その思考も当然何者か(ビッグブラザーのようなもの)に見られているとすると、見られている私の思考が誰かの思考を見ているわけですから、ぐるぐると回って、元が誰の思考なのかわからなくなるのではないでしょうか。個としての意識を持ち続けられるか?が課題となりそうですね。それとも個の思考はなくなり、本当の意味での全体主義に代わっていくのかもしれません。

参照動画(音が出ます!注意!!)

【日本語字幕】小学生から慣らせる監視社会!なぜ中国はAIの領域で勝てるのか? |2019年

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