007シリーズ その6 全作品を見終えて(ボンド考)

コンテンツサービス事業部の後藤です。先日第24作「スペクター」を観て、現在までの一連の作品を時代順に見終えました。いやいや、面白かったですねぇ。シリーズ物はその時代が反映されるのがなかなか興味深いです。

歴代ボンド集合
みんな味があってかっちょええ!

007シリーズは主演のジェームズ・ボンドで大きく分けることができます。私は古い人間なので、やはりショーン・コネリー(1962~1971)がジェームズ・ボンドの明確なイメージになっています。ソ連との冷戦時代なのでストーリーも比較的現実に即していて、ボンドの行動も(派手ではありますが)おとなしかったと思います。2代目のジョージ・レーゼンビー(1969)も良かったんですが、1作のみですからねぇ。若干地味なイメージを持ってしまうかもしれません。ちょっと線が細い感じだったかな。でもボンドの結婚という重要な一作でした。3代目のロジャー・ムーア(1973~1985)はコミカルなボンドという印象ですね。実は歴代ボンドの中で一番年長だったと知って驚きました。ショーン・コネリーより若いと思っていましたね。このあたりからカーチェイスや爆破シーンが増え始めます。特撮の技術が上がって来たのでしょう。作品としては大味になってきた印象ですね。4代目のティモシー・ダルトン(1987~1989)は2作品だけですが、これも新しいボンドのイメージでした。細身でクールな感じで仕切り直し。ロジャー・ムーアからの引継ぎは大変だったんじゃないでしょうか。私的にはリアルタイムで観た印象もあり、割と馴染みがあります。5代目ピアース・ブロスナン(1995~2002)は今回初めて観ましたが、良かったですね。初代に近い感じのボンドだったように思います。常に落ち着いている、とぼけた魅力でしょうか。6代目ダニエル・クレイグ(2006~)は完全に別物という印象ですが、嫌いじゃありません。ここからボンドの生い立ちからのエピローグ的な作品になり、24作目までに関してはつながりがあります。タフな傭兵のようなボンドで、スパイアクションというよりアドベンチャーアクション風な作品だと感じました。まぁ、ボンドは変われど、いずれの作品もたっぷりと楽しませていただきました。007シリーズはやはり面白いのです。

実際007というエージェントがジェームズ・ボンドという仮名を名乗っている、というとらえ方もできるかもしれません。一応それぞれの作品につながりはあるかもしれませんが、とある時代のボンドのエピソードと捉えてもよいのではないでしょうか。次は時代背景について考えてみたいと思います。(続く‥)

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