アニメ「AKIRA」その2

コンテンツサービス事業部の後藤です。前回のAKIRAの続きですが、こちらは作品の内容についての感想です。

2020年東京オリンピック

作品が描かれたのが1982年から1990年のことで、時代の設定が2019年ということですが、描かれた未来像はなかなかに陰鬱なものでした。2020年の東京オリンピックが現実と重なっていたために予言説なんかもあるようですが、まぁ、それは置いておいて。中で登場する道具について、バイクはかなり近代的(?)な形で、性能もかなりよさそうでした。道路状況は、核戦争があった後という設定のためかそれほどの未来感はありませんでしたね。そして、笑ったのが公衆電話です。未来的な形にはなっていましたが、公衆電話が登場します。当時携帯電話とかスマホは全く影も形もありませんでした。それからコンピュータのデータ解析が紙で排出されているんですね。これはウルトラセブンのころと変わらず、一昔前のテレックスのような穴の開いたレシート(パンチカードというそうですww)がズルズルと出てきていました。Windowsの登場はまだまだ先の話で、パソコンの世界がこんなに進化するとは想像できませんでしたからね。

この穴あきレシートです!

古いSFを見るといろいろ面白いことがあります。先日は鉄腕アトムの第一作を観ました。白黒であまり動きはありませんが、なんといっても1963年の作品ですから。原作は1951年。終戦から6年目です。そこで描かれた未来は、私たちが幼少期に絵本で見ていた世界でした。エアーカー(空飛ぶ自動車)が未来都市を飛び回り、ロボットがいろいろな作業をやるため、人間の生活は楽そうです。高度成長期の希望溢れる未来感が全面に広がっていました。未来像は現在の延長線上と考えられるので、現状が大きく影響するんですね。

 

最近話題になっているのは1984という小説だそうです。1948年に書かれたジョージ・オーウェルの作品です。監視社会を描いたディストピア(反ユートピア)小説ということですが、なかなか恐ろしい世の中です。これを1948年に考えるなんて凄いと思いました。今やコンピュータとインターネット通信のおかげで、これも実現可能になってきているということで見直されているようですが、あまり実現してほしくはありませんね。私はアトムとかドラえもんの描く未来が好きです。(笑)

 

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