コンテンツサービス事業部の後藤です。
弊社では通訳サービスも提供しておりますが、今回は通訳者さんたちの見えない準備期間についてお話します。
皆さんは通訳者さんって、日本語を聞くと口から外国語が出てくる特殊技能を持つ人、と思っていらっしゃいませんか?確かに同時通訳の様子を見ていると、魔法のように言葉が口をついて出てきます。(以前イタコの口寄せと表現したことがありますが・・笑)でもそれは裏で大変な努力をされているからなんです。
例えば1時間の商談のために、通訳者さんはたくさんの資料を頭に入れ、商品について、依頼主の状況、相手先の状況、話をどう進めるか、落としどころはどこか等を事前に準備しているのです。これは日本語だけでも大変なことですよね?皆さんも自社製品についての知識ならありますが、初めて見る商品について商談を進めるとなると、その準備がいかに大変かお分かりになると思います。しかも通訳者さんたちは原語と訳語の両方を覚えておかなければなりません。私はよく「アヒルの水かき」と例えますが、涼しい顔で水の上を行くアヒルは、実は水面下で激しく水を掻いています。イタコの口寄せをやるには影で大量の準備をしているということなんですね。
リモート通訳が広まるにつれ、移動時間もないので半日単位ではなく、時間単位での通訳料を相談されることが増えてきましたが、1時間の通訳をするために通訳者さんたちはその何倍もの時間を事前準備に費やしているのだということを、是非皆さまにもご理解いただきたく、今回は少し真面目なお話をさせていただきました。