先日のNHKで放送された次の番組をご覧になった方は、どのぐらいいらっしゃるのでしょう?

灼熱アジア 第4回 日韓中 緑色戦争
http://www.nhk.or.jp/special/onair/101114.html

中国を舞台として国を挙げて日本、韓国、中国が、環境ビジネスの覇権争奪を繰り広げていています。

このレポートでは3カ国に焦点が当たっていましたが、その他の国々も「環境ビジネス」という新しい市場で激しい競争を行なっていることは言うまでもありません。

中国ビジネスでは、「人脈」が非常に重要であるとよく言われていますが、番組ではその人脈をいかにして形成して行き、ビジネスを成功させていくかのケースを示していたと思います。

紹介されていた日本企業は、高い技術力を売りにした装置を中国で販売したいが、中国側はその技術力の高さを魅力としながらも、価格が高いとして却下。

その後、この日本企業はその装置をある有名大学へ共同研究開発のために無償提供し、さらに奨学金の提供することに戦略を大きく変化させています。加えて、製品価格を下げるために、中国での装置生産に踏み切りました。

優位性のある技術を奪われる高いリスクを抱えても、戦略を変更することで有力者との人脈を培い、自社を市場に有利にもっていこうとなったわけです。

先日の鉄道技術展の特別講演では、中国の鉄道局関係者の御話として、講演者が印象的なことをおっしゃっていました。

1.よい製品を作って、商品を販売すること
2.ブランドを作って、商品を販売すること
3.国際基準を作って、その商品を販売すること。

中国が目指しているところは、3のレベルだと。

この言葉が、現実味を持って迫ってくる番組でした。

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