この週末は、いつものようにヴォーカルアンサンブルの練習へ。ピアノを子供のころから続けていたのですが、 人の歌声、特にアカペラで声がハモる感覚にはまって、断続的にですが20年ほど合唱やヴォーカルアンサンブルを続けています。
アカペラというと、最近ではハモネプで有名になったヴォーカルパーカッションなども含むように思いますが、私が趣味で楽しんでいるのはルネサンスやバロック時代の無伴奏音楽で、 イギリスのマドリガルや宗教曲などが多いです。
東京都の合唱連盟が主催する音楽祭というイベントが毎年7月にあります。私が参加しているヴォーカルアンサンブルは毎年そこで数曲発表することになっているので、今年も6月になって追い込みに入ってきました。
今回は珍しく、現代曲を加えることになりました。これが、非常に難しい!
なぜ難しいか?
ルネサンスやバロック時代の音楽の歌の場合は純正律という音階で歌います。Wikipediaによると、「ある基本音を起点として、音程が協和する(周波数の比が簡単な整数比になる)ように音階を決定していく音律で、音階の各音を幾何学的に決定できるために純正律と呼ばれ」ます。
ところが、現代曲は平均律という音階で歌います。平均律は、「1オクターブなどの音程を均等な周波数比で分割した音律」とWikipediaにはあります。
つまり、音階を微妙に使い分けて歌えないと、曲がきれいに聞こえない、ということなのです。特に、3度の音程と5度の音程で、律の違いによる響が大きく異なってきます。
違うことは耳でわかっても、自分の声でこの律を使い分けて歌うのは、自分の体なのになかなか難しいものです。
7月に向けて、もうふた頑張りは必要かも。