2022年5月24日に、母が90歳5カ月で他界しました。
第二次世界大戦を体験し、世の中が大きく変わる激動の時期を乗り越えて生きてきました。
父がコンテックスを創業したとき、母は今の私よりも若い51歳。
主婦だった母が経理担当として、コンテックス立ち上げの時期に夜遅くまで書類と格闘していたことを今でも鮮明に覚えています。
80歳を過ぎたころから様々な衰えが目立ち始め、そのころを境に母と同居を開始しました。
「専業主婦の母のようにはなるまい」と若い時からの反発心があったこともあり、母とのかかわりあいを避けていた自分にとって、同居はどちらかというとほぼほぼ「義務感」からしたものでした。
けれども、今になって思うのは、人生の総括としての人の在り方や過ごし方、心の持ち方、家族や他者とのかかわりあいについて、母が私に学習させるための時間であったかもしれません。
人生は自分の思い通りにならないことの連続であり、それをいかに前向きにとらえて、プラスに転じていくことが大切か。外圧は常に外からくるもの。そして、その外圧がなければ、さまざまな困難を学習して成長する機会もありません。
親はいつか他界する
そう思って準備をしてきたものの、はやり本当にそうならないとわからないこともあります。
いま改めて、両親に心から感謝しつつ、笑顔で前進していきます。