Q&A, 翻訳

教えて!翻訳Q&A!映画「恋愛小説家」の原題って???

Q:映画『恋愛小説家』(1997年)※の原題は、

“As Good As It Gets”なのですが、これは一体どういう意味なのでしょうか?

※一応成功はしているが極度の潔癖症で偏屈な恋愛小説家、メルビン(ジャック・ニコルソン)と、彼の行きつけのダイナーでウェイトレスとして働くシングルマザー、キャロル(ヘレン・ハント)との恋愛を描いたコメディー

A: “As Good As It Gets”は、英語の慣用句で、

「これ以上はない最善もの」という意味であるとともに

「これ以上よくならない、これが限界である」という、否定的な意味もあります。というわけで、文脈によってその意図するところを判断する必要があります。

<ポジティブな例>

There’s nothing I enjoy more than spending time at home with my family. That’s as good as it gets.

(家族と家で過ごす時間ほど楽しいものはないありません。それで十分です。)

<ネガティブな例>

It’s not a great restaurant, but in this part of the city, it’s as good as it gets.(名店ではありませんが、この地域では、これで十分なのです。)

映画の中で “As Good As It Gets”が、台詞として一度出てきますが、そこでは

否定的なニュアンスで使われています。

主人公は、様々な出来事で落ち込みますが、ぎこちなくもリアルな恋愛を通してましな人間に変わってゆきます。

映画を見終わった後で、改めてこの映画の英語の原題 “As Good As It Gets”の

意味を振り返ってみるのもいいのではないでしょうか。

実際、”As Good As It Gets”を題名として翻訳するのは難しく、

邦題を『恋愛小説家』とするしかなかったのが腑に落ちました。

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