Q:製造の現場でよく使う「検査する」という英語表現の違いを知りたいです。
A.”check”が最も一般的ですが、これ以外にも検査の種類や質によってさまざまな表現があります。では”check”以外の表現を紹介していきましょう。
・test‥”check”は日常的で簡易的な検査というニュアンスがある一方で、”test”は新たな課題などを発見するための検査という意味合いがあり、開発中の製品の性能を検査する場合などにふさわしい表現になります。
・inspection‥”check”よりもより注意深く徹底的に検査する場合に用いられます。機械や製品を、外見だけでなく、中身まで念入りに調べて欠陥がないか、安全かを検査するイメージです。
・examination‥こちらも詳細な検査を表す単語です。”examination”には良いか悪いかで判断できないようなことも検査するニュアンスもあります。医療分野や学術的な検査を指す場合によく使用されます。
・investigation‥製造現場における検査というよりは、事件や事故の真相を明らかにするための検査・調査を指すことが多いです。
検査の目的や重要さなどが表現の違いに関係しています。ちなみに「健康診断」は英語で”health checkup”または”health examination”と言うことが多いですが、前者が基本的な項目の検査を表すのに対して、後者は特定の病気や懸念事項の検査を指す場合があります。検査の質の違いが見えてくる面白い例ですね。