Q: 業務で数字を扱うことが多いのですが、数字の前につける「約」の使い分けを知りたいです。
A. 様々な「約」に関する単語を知っていると細かな数字のニュアンスを表現できます。早速見てみましょう。
about/around 「おおよそ、約」を表す最も一般的な単語です。
“about”と”around”は意味に大差はなく交換可能であり、”about”はイギリス英語で、”around”はアメリカ英語で使われる頻度が高いです。”about/around 30%”は「30%前後」を意味し、”around”の方が若干広い範囲を指すことができます。”roughly”でさらに広い範囲を表せます。
approximately こちらも「おおよそ、約」を表す単語です。
“about/around”よりもさらに近い前後の数値を表します。正確さが求められる数や小数点以下を含む細かな数値に対してよく使用されます。長い綴りですので”approx.”と省略することも多いです。
nearly············· 「約」という意味ですが上記の表現と異なるのは、実際の数値の前後ではなく「下回る」近い数値のみを表す点です。
nearly 30%”は「約30%」ですが、実際は29%という場合はあっても31%であることはありません。もう少しでその数値に達するというイメージです。
数値の正確性が最も高いのが”approximately”、次いで”about”、”around”最後に”roughly”の順になります。具体的な前後の数値の範囲には個人差がありますが、確度の高い数値情報なのかあるいはざっくりとした数字のイメージなのかで使い分けてみるといいでしょう。