Q: ビジネスの世界では海外では通じないカタカナ英語が数多くあると聞きます。
最近だとどういったものがあるでしょうか?
A:ビジネスシーンから生まれる和製英語はたくさんありますね。
今回は最近よく見聞きする日本独自のビジネス英語を取り上げてみましたので見ていきましょう。
- コストパフォーマンス〈コスパ〉
『価格に対して値打ちがある』といった意味で普及している言葉ですが、英語の”cost performance”は「費用対効果」という意味の専門性の高い経済用語で、普段使うには固い表現になります。
言い換えとしては「お買い得」という意味の”good value”や”good deal”が適切です。
例:この製品はコスパがいい。→”This product is a good value.”
- ブラッシュアップ
英語の”brush up”は「(技術などを)磨き直す、(勉強などを)やり直す」という意味です。日本では書類やアイディアの「完成度を上げる」という意味で用いられており、本来の意味とは少しずれています。
“improve”(改善する),”refine”(製錬する),”polish”(磨く)といった単語に置き換えると良いでしょう。
例:プレゼン資料をブラッシュアップする必要がある。→”I need to improve the presentation material.”
- ゼロベース
予算や企画などを一から検討し直す場合に用いられますが、そもそも”zero-base”という英語表現はありません。
“from the start”(はじめから)で言い換えができます。
例:そのプロジェクトをゼロベースで検討する必要がある。→”We need to consider the project from the start.”
海外の方とやりとりをする場合はカタカナ英語の意味の相違に気をつけましょう。