Q: 「わかりません」を英語で言う場合「I don’t understand」ですか?
それとも「I can’t understand」ですか?
A: 私もそうですが、日本人にとって英語のリスニングは未だに苦労の種です。相手の言ってることが分からない時は本当に困ってしまいますね。
ここで、分からないことを相手に伝える場合、「分からない」→「理解できない」として、多くの人は「can’t understand」を使ってしまうのではないでしょうか?
発音が不明瞭、話すスピードが速い、または内容が少し難しい等、相手が言っていることが分からない場合には、普通「I don’t understand」を使います。(簡単に説明してくれれば、理解できますよというニュアンスがあります。)
I can’t understand.は「どうしても理解できない」という意味です。
「can」があると、「能力」が強調されるので、この場合能力の否定が全面に出ている感じです。もう少し分かりやすく言うと、「(あなたの言っている事を分かろうと努力はしているけど)分からない」という感じでしょうか。
また、自分と価値観が違う意見は、理解できない、同意できないという場合でも使います。
話しが変わりますが、自分は英語が話せません(上手ではありません)と英語で伝えたいときも「I don’t speak English.」と言えば、自分は日常的に英語は話しませんという意味になりますので、「can’t」ではなく「don’t」を使います。「Can you speak Japanese?」と外国人に質問すると「あなたは日本語が喋れますか?(その能力を持っていますか?)」というニュアンスになりますので、相手に対して失礼になる場合があります。
「Do you speak Japanese?」と尋ねるのが無難です。
「日本語を話せますか」ではなく「日本語を話しますか」と考えるとわかりやすいと思います。英語においては、「言語を話す」ことは、できる・できないという尺度ではなく、「話す習慣を持っているかどうか」という尺度で捉えるものなのです。