Q: ビジネスでよく使われる「実績」に関わる表現、
例えば「大手メーカーでの採用実績あり」「長年の実績」という
ように状況に応じてニュアンスが変わると思いますが、
英訳ではどのように使い分ければよいでしょうか?
A: 日本語の「実績」には様々なニュアンスがありますね。
よく使われる英語表現を見ていきましょう。
●「この製品は、計測機器に採用された実績ありますか?」
Has this product been used in measuring instruments?
ここでは単に「使用される」の現在完了形を使うことにより、
「採用実績」を表現できます。
●「この製品の品質は、当社の長年の製造実績に基づいている。」
The quality of this product is based on our many years of manufacturing experience. ここでは「実績」を「経験」のニュアンスでとらえています。
●「彼はこの研究で実績をあげた。」
He made an achievement in this research.または He achieved results in this research. “achievement”は「功績」の意味で、努力して達成した優れた結果が伴う「実績」に使われる表現です。
●“result”は、何らかの行動の「結果」の意味で、sales results(販売実績)、
financial results(財務実績)など、幅広く使える表現です。
この場合resultsの代わりに「出来栄え」「仕事ぶり」を元々意味する
”performance”も使えます。
●Show me your company’s delivery record last year.
「御社の昨年の納入実績を示してください。」
”record”はある程度の期間の「実績」や、数値など「記録」に関する「実績」に使う
表現です。
その他。よく使われる表現で。
「この製品の性能は厳しい温度環境で実績があります。」
The product is proven (to perform) in severe temperature environments.
というのもあります。