Q: 企業の研究開発論文等で一人称(“I”や“we”)の使用は極力避けたいとの
ご意見を多く聞きますが、実際はどうなのでしょう?
A:かつては研究論文での“I”や“we”の使用はふさわしくないと思われてきましたが、
現在では、能動的で読みやすい文章にするため、積極的に使われることが多くなっているようです。
一人称が主語の文章を受動態等で書き換えると、長いフレーズが主語になるなど、文章が解釈しづらくなります。
また、論文執筆者(個人またはグループ)が直接実験、推論、判断等した場合は、そのことがわかるように書いたほうが論じやすくなります。
特に他の研究を紹介して自分の研究と比較しながら述べる際に使用が奨励されています。
企業の研究成果を市場でアピールするのに、一人称を積極的に使用した論文は大いに役立つと思われます。