空気が乾いて爽やかな秋の空気を楽しむ季節到来です。
まさに「芸術の秋」。使い古されたフレーズですが、心にはしっくり来ます。
久しく生の音楽を聴くことがなかったのですが、数年前からTwitterでフォローさせて頂いているヨーロッパの古楽楽器奏者の演奏会のパンフレットを目にしたら俄然行きたくなり、先日コンサートに行ってきました。
お目当てはクラヴィコードという鍵盤楽器。14世紀ごろに発明されて18世紀これまで広く使われていたそうで、バッハやモーツァルトもよく弾いていたと言われています。
ピアノのは全く趣きが異なる工芸品のようなこの楽器は、その作りや演奏法まで、奏者の考えや手業が色濃く現れる楽器と知りました。鍵盤楽器なのに、指で鍵盤を振動させることで弦を振動してビブラートをかける奏法(ベーブング)があり、音の微妙な表現ができることも驚きました。
楽器に初めて触れたのですが、実に感動。。。
日ごろ合理性や効率を考えることが多いなか、奏者が目の前で美しい楽器を奏でる空間がとても贅沢で、繊細な音色に癒されるひとときでした。