年末で忙しく充実した時を過ごしている方も多いと思います。
今年翻訳部に加わったスタッフとの定期勉強会を行いました。
この勉強会で、私は主に翻訳に関する考え方や取り組み方について私の考え方を伝えています。
一番大切なのは、最終的な翻訳された書類の使われ方を考えて、その目的に適した翻訳をすること。これにつきます。
書類が持つのミッションをきちんと理解できれば、選択すべき訳語、語調、言い回し、書類としての用件(スタイルやレイアウト)などがもれなく決まるからです。
文書には、書き手、読み手、書類の目的、伝える内容の重要な4つの点があると思いますが、この4点が欠けることなく、バランスよく成立していなければなりません。
翻訳をしていると、とかく言葉の当てはめゲームのようになってしまいがち。これは、言葉探しにの翻訳に夢中になるあまり、書類としてのミッションを翻訳者が見失うから。
迷走の果てにできた翻訳版の書類は、費用と時間をかけて作られても意図した形では役たないでしょう。
そのような翻訳をしないためにも、書類のミッションを忘れずに翻訳にあたることの大切さを当社の翻訳者に伝えています。
ミッションは大事ですね。
ITでも開発者がシステムに求められるミッションを考えずに、自己満足で仕事を進めると、いくら優れた開発技術を持っていたとしても、役に立たないシステムが出来上がります。
ミッションを把握するためには、顧客とのコミュニケーション能力も要求されます。
開発技術+想像力+コミュニケーション能力 をバランスよく持っていることが大事ですね。
翻訳でも、おそらく同じなのかと思います。
宮下さま、コメントありがとうございました。返信が遅くなりました。
「ミッションを把握するためにはコミュニケーション能力も必要」とのご意見は、なるほどと思います。確かにお客様の意見をしっかり吸い上げることが出来ないですものね。
翻訳もITも人が使ってこその成果物を作っていく仕事です。自己満足で終わらないことが大切ですよね。